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もともとデザイナーという人たちは、コンピュータや通信の世界には全く縁のない人たちです。したがって、コンピュータの世界にいる人たちとは、全く話ができません。まるで異星人と話をしているようです(どちらが異星人なのか。両方とも異星人か?)。しかしながら、新しもの好きですから、すぐに首をつっこみます。私がwebのデザインを始めたときもそうでした。しかしやってみると、わからないことばかりで、誰に聞けばいいのかさえわからなかったのです。巷にあふれている「ホームページの作り方」といった本を読んでも、かんじんなことを書いてある本は少なく、何冊も買うハメになってしまいました。それでもわからないことが山ほどありました。
しかし世の中は印刷して配布するというスタイルから、Webで公開するというスタイルにとって変わろうとしています。webデザインの需要も高まり、さらに、ただWebサイトを公開しさえすればいいという考えから、いかに効果的に美しく見せるかが重要である、と考える企業が増えてきています。Webを新しい広告媒体と考え、それなりの予算をかけ、しっかりとしたものを作ろうという動きが広まってきたようです。デザイナーもうかうかしていられません。Webデザインはこれからデザイナーの仕事の重要な部分になるのは確実だからです。
この本を書くにあたり、実際にWebサイトを起ち上げることから始めました。なぜなら、多くの「ホームページの作り方」の本が誌面上での説明にとどまり、実際にやっていくとうまくいかないことや、現実的でないような例が多かったからです。そして実際に制作していく過程を例示しました。ページをデザインし、ブラウザごとにチェックし、さらにWindowsでチェックするのはなかなか面倒な作業ですが、Webデザインにおいて何が必要で、何が必要でないかを確認しながら(もちろんデザイナーにとってですが)進めていきました。
よく「Web作成ソフトに頼らず、HTMLをマスターしよう」という人もいますが、私はそうは思いません。Illustratorでトンボが引けるように、PagemakerやQaurkで段組みや文字指定が簡単にできるように、Web作成ソフトがHTMLのタグを書いてくれれば、こんなにありがたいことはありません。デザイナーはプログラマーではありません。HTMLが完璧でも、デザインがよくなくては何にもなりません。難しいプログラムに悩むより、よりいいデザインで勝負しましょう。最初は難しいHTMLもやっていくうちに自然と慣れ親しんでいくものです。
この本は私たちが、これまでWebデザインをするなかで試行錯誤したり、他の本を読みあさったり、あるいは詳しい人に腰を低くして訊ねたりしながら、わかってきたことをまとめたものです。ですから、言い足りないことや、詳しい人から見ると「本当はそうじゃないんだよ」ということもあるかもしれません。裏ワザやテクニックももっといっぱいあるかもしれません。しかし、少なくとも異星人の言葉で書かれていないことは確かです。この本によってなるべく早く家に帰れるようになり、土日はゆっくりとできるようになればいいと思っています。
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